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【高校生おすすめ】やりたいことの見つけ方 その4

人生を導くコンパス「大事なこと」を見つける

どうすればモチベーションが途切れずに、自分の仕事(学生は仕事=受験勉強と考えてもらって大丈夫です。)に夢中になり続けることができるのでしょうか?そのためにまずは自分が「飽きない」ことが絶対条件です。自分が飽きないやりたいことで、どうやって人を楽しませることができるか考えるのが、本当の仕事というものなのでしょう。ただ、自分が「飽きない」仕事でも、お客さんに求められていなけらば続けられません。それは仕事ではなく「趣味」になってしまうからです。趣味は基本的にお金がかかります。だから、収入を得るための仕事を他にしなければいけません。

「やりたいこと」を続ければ仕事になる!と言う人もいますが、それは間違いです。誰にどう届けるかをしっかり考えた上でないと、どれだけやりたいことを続けたとしても、永遠に自己満足のままです。自分と他人、どちらも「飽きない」のが、いい仕事の条件です。ではどうすれば、そんな仕事を作ることができるのか?その時に一番重要なことが「大事なこと」です。「自分がこう生きたい!」という自分の人生の目的と、「人にこんな影響を与えたい!」という仕事の目的、これが1本の線で繋がっている時に仕事に夢中になることができます。その中心になるのが「大事なこと(価値観)」です。

「大事なこと(価値観)」と勘違いしやすいのが「目標」です。簡単に違いを説明すると、「大事なこと(価値観)」は「ずっと進み続ける人生の方向」で、目標は「その道の途中にあるチェックポイント」です。価値観は自分が向かう「方向」を指し示すものです。目標は自分が進む「距離」を決めるものです。

・価値観=方向

・目標=距離

自分がどこに向かっているかわからずに、走り続けるのはハムスターが滑車を回すのと同じようなものです。目標を達成した時に燃え尽きてしまったりするのは、価値観を意識せずに目標を立ててしまっているからです。そんな目標は達成しても幸せになれませんし、達成した後に次の目標を見失ってしまいます。

あなたは今立てている目標に対してモチベーションが湧いていますか?もし、モチベーションがあまり湧かないなら、それは価値観からずれてしまっているからです。自分の進みたい方向とずれた場所に、目標の旗を立てていないでしょうか?

自分にとって本当にメリットを感じられることなら、モチベーションに悩むことなんてありません。今あなたがモチベーションに悩んで、どうすればモチベーションが上がるかと考えているなら、その時点で今進んでいる道は間違っています。

目先のモチベーションを上げる方法を学ぶのではなく、人生の目的を明確にしてモチベーションを上げる方法なんて考えなくてもい目標を立ててください。

「本物の価値観」と「偽物の価値観」の見分け方

価値観を見つける際に、1つ注意を伝えておきます。価値観には正解がありません。人に話した時に全く共感されないとしても、自分が「こう生きたい!」と思えるものであれば、それは立派な価値観です。「こう生きるべき」と言う偽物の価値観を、自分の価値観と勘違いしないようにしましょう。これは、親や社会という自分の外側の世界から知らないうちに刷り込まれている自分以外の誰かの価値観です。自分の価値観に気づかずに生きていると、いつの間にか周りの人の期待に流された人生を送ってしまいます。

自分の価値観がわかってきたら、偽物の価値観が混ざっていないかを確認しましょう。1つ1つに「これは〜したい?」「これは〜べき?」と問いかけてみてください。「〜べき」「〜しなきゃ」という言葉が出てきた場合、それは、他人からの期待で合って、自分が本当に望んでいることではありません。追い求めていっても後悔するだけです。

-work- 本物の価値観を見つけ出す5つのステップ

それでは、あなたが「このために自分は生きているんだ!」と心から思える、価値観を見つけていきましょう。全部でステップは5つです。

1 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする

2 価値観をマインドマップにまとめる

3 他人軸な価値観を、自分軸に転換する

4 価値観ランキングを作る

5 仕事(志望校合格)の目的を決める

1つずつステップを踏んでいけば、難しくはありません。まずは一度流れを理解するために読み進めた後にワークをしていただいても結構です。この5つのステップを踏んで、あなたの心がグッとくる価値観を最大5つまで言語化してください。そうして、自分の価値観のランキングを作りましょう。この価値観のランキングが、あなたの一生の人生の指針になります。

僕は以下の価値観を満たすために生きていると、自信を持って言えます。

1 愛・・・無条件に相手を信頼し、たとえ裏切られても相手を許す

2 自由・・・自分で考え、自分で決める。責任とセット。

3 貢献・・・人の役に立つ

4 家族・・・この世界で数少ない信用できる他者

5 金・・・価値の交換券。資本主義社会においては、ある程度の量があれば心の安定を保つこともできる。色んなことにチャレンジしやすくなる。

「人生の目的はなんですか?」と聞かれれば、「優れた人格になるために心を磨くこと」と即答できます。

「仕事の目的はなんですか?」と聞かれれば、「世界中の子供達が夢を語り合える社会を創ること」と即答できます。

あなたにもこの状態になって迷いをなくしてもらうことが価値観ワークの目的です。

-work STEP1- 5つの質問に答えて「価値観キーワード」を見つけ出す

価値観を見つけ出すのに厳選した5つの質問と、解答例を一緒に紹介します。まずは5つの質問に答えてください。

Q1 尊敬する人、尊敬する友人、好きなキャラクターは誰ですか?その人のどんなところを尊敬していますか?

尊敬する人について考えるときにはその人の「やっていること」をみてもあまり意味はありません。なぜなら、その人の「やりたいこと」と、あなたの「やりたいこと」は別だからです。その人に憧れて「やりたいこと」まで真似ようとしてしまうと、「なりたいもの」を目指す状態になってしまい、うまくいきません。そうではなく「価値観」という視点で尊敬する人について考えてみましょう。

考えた時に「こういうふうに生きたい!」と心が躍るような感覚が得られるなら誰でも構いません。それが会社の上司であったり友人であってももちろんOKです。その人を思い浮かべたら、次に「その人の何が魅力なのか?」を考えてみてください。

例えば僕は、漫画「BLUE GIANT」の主人公である「宮本大」をとても尊敬しています。それはなぜかというと「やりたいことをやって自由に生きているからです。」世界一のサックスプレーヤーになるために、高校卒業から単身東京に乗り込み、次はヨーロッパを周り、今はアメリカを横断しています。「なんでこんなに宮本大をかっこいいと感じるんだろう?」それはやっぱり、「自分で決めた道を覚悟を持って進んでいるから」なんですね。そこから僕は「自由」という価値観を再認識しました。

あなたが尊敬している人は、あなたの価値観を反映している人です。尊敬している人が複数いるなら、それぞれのどんな部分を尊敬しているかを考えてみてください。全ての人に共通する価値観が見つかれば、それはあなたにとってとても重要な価値観です。

Q2 幼い頃や思春期にあった、今の自分に一番大きな影響を与えている出来事or経験はなんですか?それらが自分の価値観にどう影響を与えましたか?

価値観の根本は、幼い頃の経験で作られています。どんな経験が今のあなたの考え方を作っているのでしょうか?僕の場合は小学2年生の時に読んだエジソンと本田宗一郎の伝記です。2人とも自分のやりたいことをやって世の中の役に立っていて、しかもとても楽しそうだ、自分もこうなりたい。と強く思ったことを覚えています。このことから、「自由」に生きるという価値観を学びました。学んだというよりも、もともと心の中にあったタネが伝記を読んで発芽したという方が正しいかもしれません。

あなたが今でも思い出すような、子供の頃の印象的な経験は何ですか?自分の価値観と結びついている経験は、強烈な感情を伴っているので、記憶に残っています。今パッと思いついた経験について、そこからどんな価値観を学んだのかを考えてみてください。

Q3 今の社会には何が足りないと思いますか?

社会を見渡して、不満に感じることは何でしょうか?不満に感じるということは、あなたの中には、ぼんやりとでももっと良い社会の理想が見えているということです。理想があるのに、全く実現されていないから不満を感じているのです。理想と現実を埋めるのがあなたの「やりたいこと」なのです。僕の場合は、「何で大人になるとつまらなさそうに生きている人が多いんだろう?」という疑問をよく感じます。

「仕事が楽しいと思える人が増えたら、社会はもっと希望溢れるようになるのに・・・」と思っています。

つまり、僕が社会に足りないと感じているのは「希望」です。もっと希望を持って自分の人生を謳歌できるような人が増えたらいいのにと強く感じます。

あなたが不満に感じることは何ですか?ここでわかるのが、あなたの価値観であり、仕事の目的にもなります。あなたが社会に足りないと感じるものは何でしょうか?

Q4 「自分って人生で何を大事にしてそうかな?」と周りの人に聞いてみてください。そう思った具体的なエピソードを聞けるといいです。

実は価値観とは、すでに生活の中で発揮されています。なので、自分が気づいていなくても周りの人は気づいていたりするものです。自分の身近な人に聞いてみてください。ビックリする発見がありますよ。僕自身も妻に聞いてみました。

-妻からの回答「マイペース」-

「どんな時でも自分の基準を明確に持っていてブレることがない感じがするかな。人は人、自分は自分だと心から思っているんだろうなと思うよ。人間関係も自分がこれだと思った人としか深くは付き合わないし、物を買うときもブランドとかには左右されず自分が好きなものという基準で買っているよね。」

ぜひあなたも周りの親しい人に聞いてみてください。

Q5 「自分の子供を育てたり、他人に助言するときに、一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動ですか?」

仕事の目的となる価値観を考える時には、この質問がおすすめです。あなたが子供や他人に伝えたいと思っていることは、自分が周りの人に与えたい影響という意味で「仕事の目的」につながります。

伝えたいことを箇条書きで書き出してみましょう。そして、その言葉で伝えたい価値観キーワードを考えてみてください。それがあなたの価値観です。

・強みをとことん伸ばせば大人になっても自由に生きていくことができるよ。→【自由】

・みんな自分が重要な存在だと思いたいんだよ。他者に敬意を示そう。→【愛】

・人の役に立ってありがとうと言われるのはとても気持ちの良いことなんだよ。→【貢献】

・信頼と信用は少し違う。「信用=信頼+依存」。信用できる数少ない家族は本当に大切にしよう。→【家族】

・現代社会の3つのルールの1つは資本主義。お金があればある程度の心の平安が保てるよ。【金】

反対に伝えなくないことも箇条書きで書き出してみましょう。「こんなこと言っている自分は想像もしたくない」と感じることであれば最高です。

・良い人が得をするとは限らないのだから、まずは自分のことを第一に考えよう。→【自己中】

・夢を叶えられる人間なんて一握りなんだから、確実な安定した道を目指そう。→【安定】

・みんな我慢しているんだから、君も我慢しようよ。→【我慢】

これらの言葉から、自分の価値観と逆にあるものが見えてきます。あなたが伝えたい行動は何でしょうか?反対に絶対に伝えたくない行動は何でしょうか?そこから、あなたが周りに対して働きかけていく「仕事の目的」が見えてきます。

 

-work STEP2- 「価値観マインドマップ」を作って思考を整理する

質問に答えると、自分の価値観キーワードが集まってくるでしょう。次は、価値観キーワードの似たもの同士をまとめて整理しましょう。15個以上あるとやりやすいでしょう。

価値観キーワードをリストアップすると、似たようなものがたくさん出てくると思います。しかし、その状態ではどれを大事にすればいいのかがわからないと思います。それらの価値観キーワードを整理するのがこのステップの目的です。

おすすめは、マインドマップを活用する方法です。手で作業する場合は付箋を使うのがお勧めです。もちろんアプリを使ってもOKです。まずは価値観キーワードを全部書き出してください。次に、自分にとって意味の近いキーワードをグループにして、4~6個に分類してみましょう。

分類ができたら、それらのグループを総括するとどんな価値観キーワードになるか考えてみてください。似たようなキーワードが集まっていれば「これが自分の価値観かもしれない!」と見えてきます。例えば僕は「思いやり・信頼・感謝」という3つの言葉を「愛」にまとめています。一度たくさんキーワードを書き出して、まとめるというこのステップをえることで、表面的ではないあなたオリジナルの価値観ランキングが出来上がります。

-work STEP3- 「他人軸」な価値観を「自分軸」に転換する

価値観に正解はないとお伝えしましたが、1つだけ注意して欲しいことがあります。それは、自分でコントロールできないことを価値観に入れない方がいいということです。

例えば、「人から尊敬されたい」という価値観が出てきた場合です。人から尊敬されるかどうかは、自分の行動でコントロールできません。尊敬されるための行動をすることはできるけれど、尊敬されるかどうかは相手次第です。自分でコントロールできない価値観を追いかけて行っても、実は不幸になるだけなんです。

なので、そういった自分でコントロールできない価値観は人生の目的とはせずに、1つのモチベーションとして使えばいいのです。

例えば、「有名になりたい!」という価値観を持っていたとしましょう。

その場合にはこのように考えてみるのです。

・有名になりたいのは何のため?→人からちやほやされたい

・人にちやほやされたいのは何のため?→自分の存在を認めるため

・存在が認められたら何をしたい?→誰の目も気にせずに、好奇心に従って生きたい

・それは有名にならないとできない?→できる

こうなると自分軸の価値観は「好奇心」ということになります。このように、その先にある本当の目的は何かを考えてみましょう。また、自分軸の価値観を追求するほど、他人軸の価値観も自然と実現されていきます。「その目的は?」「手に入れたら何がしたい?」という質問をして、その先にある自分の手に入れたいものを考えてみてください。

-work STEP4- 「価値観ランキング」を作って優先順位を決める

次に、出てきた価値観をランキング付けしましょう。このランキング付けをしっかり行うことで、今後の人生の迷いを確実に減らすことができます。ランキングをつけるコツは「どっちが最終目的か?」という質問について考えてみることです。

例えば僕の優先順位は①愛、②自由、③貢献、④家族、⑤金です。

僕の人生の最終目的は、「人を愛し、人に愛される生き方をして人生を謳歌する」ことであり、そのためには自分で考え自分で決めたことで、自分らしく世の中に貢献することが大事です。そして、そんな日々を送るためには愛する家族との良好な関係が不可欠であり、その家族を養うためにも資本主義社会ではお金が必要です。

今後の人生で「どっちの道に進もうか」という決断で迷うことがグッと減ります。モヤモヤから開放された生き方を手に入れるためには必須のステップです。

-work STEP5- 「仕事の目的」を決めれば自然と仕事が上手くいく

人生の目的となる価値観のランキング付けができたら、あなたの「仕事の目的」も考えておきましょう。価値観というものはまずは自分で満たす必要があります。まず自分が価値観に忠実な生き方をして、自分自身を満たすことが重要です。例えば「安心」という価値観を持っているなら、自分が安心感を感じられるように日々行動しましょう。そして自分の心が満ち足りてきたら、自然とその価値観を周りに広げたくなります。満タンになったコップが溢れて、周りに水が行き渡っていくようなイメージです。

どんな価値を周りに広げていきたいのかを、自分の持っている価値観リストから選んでみましょう。自分が本気で大事だと思うものでなければ、それを実現するために本気になることはできないからです。僕の場合は5つの価値観のうち、仕事の目的に「自由」を設定しています。僕の「やりたいこと」は「自己実現のやり方を教えること」で、「自由」を届けることが仕事の目的です。

仕事の目的を定めるには、あなたがこれまでに人に価値を提供しようとした経験を振り返ることが有効です。具体的には、10個の経験を思い出してみてください。振り返る経験は価値を提供できたではなく、価値を提供しようとしたレベルで構いません。提供したいという気持ちがあれば、その「スキルや知識」はこれから学べばいいからです。経験を洗い出せたら、そこで「あなたはどんな価値を提供しようとしていたのか?」を考えてみてください。さまざまなキーワードが出てくると思いますが、一番多く出てきたものをあなたの「仕事の目的」に定めればOKです。それだけこれまでの人生の中で自然とやってきたことなので、「仕事の目的」にしても違和感を感じることなく、働くことができるようになります。

そして、仕事の目的が決まれば、たくさんのやりたいことの中から自分の「本当にやりたいこと」を見つけ出すことができます。もし、この先あなたがたくさんの「やりたいこと」を見つけても、仕事の目的となる「提供価値」を決めていれば「本当にやりたいこと」を見つけ出すことができるのです。

ちなみに「人を笑顔にしたい」や「人を幸せにしたい」は仕事の目的になりません。なぜなら、人を笑顔にしない仕事は存在しないkらです。それを「仕事の目的」に定めてしまうと、やりたいことが絞れずに迷い続けてしまうことになります。その場合は「どんな時に人は笑顔になるのか?」または「どんな時に人は幸せを感じるのか?」を考えてみてください。「安心した時に笑顔になる」「ワクワクしたときに笑顔になる」など、そこにあなたの価値観が現れます。

あなたの仕事の目的は決まったでしょうか?仕事の目的が決まったら、次にその目的を実現するための「やりたいこと」を見つけ出しにいきましょう。

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