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【鹿児島の高校生必見】やりたいことの見つけ方 その5

得意なことの定義とは

次に、「得意なこと」を見つけましょう。「得意なこと」が2番目の理由は、「好きなこと」が見つからない最も大きな原因が「見つかっても仕事にできそうな自信がない」というブレーキだからです。その壁は自分の「得意なこと」を理解することで突破することができます。

まずは、「得意なこと」とは何かを改めて定義しておきます。

得意なこと = 成果を出すために使える無意識な思考・感情・行動パターン

簡単にいうと、「クセ」のようなものが「得意なこと」です。スポーツの才能や音楽の才能という輝かしいものではなく、あなたが無意識に自然とやってしまうことです。

・いつも人間観察をしている

・いつも思いついたらすぐ行動している

・いつも人の気持ちを考えている

・いつもどうやって勝つかを考えている

・いつもどうやって人を笑わせるかを考えている

こんな頭と心のクセが、「得意なこと」です。「得意なこと」は、自分にとっては「無意識」であることがポイントです。無意識にやっていることなので、気づくのが難しいです。なので、気づくための振り返りが必要なのです。

「自分を変える努力」から「自分を活かす努力」へ

もし、あなたが今「自分には短所しかない」と思っているとしたら、それはチャンスです。「得意なこと(才能)」とは、それ自体はただの「クセ」でしかありません。クセなので、良いも悪いもないのです。その「クセ」をどう認識するかで、「長所」にも「短所」にもなります。

例えば、「物事に慎重に取り組む」というには1つの才能です。ミスのない作業を求められる仕事をすればそれは長所になります。しかし、スピードを求められる仕事をすれば、それは短所になります。自分の得意なこと(才能)がどうすれば長所として発揮されるのかを理解しなければなりません。

短所をなくそうとする努力は苦しく、その先には「自分は努力しても変われない」という自己否定しかありません。短所を無くそうとするのではなく、視点を変えてみましょう。僕自身も「空気を読めない」という短所がありましたが、別の視点から見てみるとこれは、「周りに流されず自分の意志を貫ける」という長所に変わりました。リクルートで営業として結果を出せたり、学習塾の経営をやっていけたりするのも「周りに流されず自分の意志を貫ける」という長所があるからです。

ずっと「周りに流されず自分の意志を貫ける」という才能を否定して、人の輪の中でニコニコする自分を選択していた場合、僕は無個性でつまらない人間になっていたでしょう。僕が今こうして、起業をして生活ができているのは、自分の才能を長所として捉えることができたからです。

努力は必ず報われるというのは嘘です。苦手を克服する努力は意味がありません。むしろ自分の苦手なことばかりに着目せざるを得なくなるので、自己否定が加速していくだけです。考え方を根本的に変えましょう。「自分を変える努力」は今後一切必要ありません。「自分を活かす努力」を始めましょう。

あなたには、才能が足りないのではありません。持っている才能の使い方を知らないだけです。ここで、あなた短所を一瞬で長所に変えてしまう簡単な方法を伝えておきます。それは「〜だから」という言い訳を「〜だからこそ」に言い換える方法です。

例えば「人見知りだから、新しい友達がなかなかできない」と考えていたとします。この「だから」を「だからこそ」に言い換えてみましょう。そうすると、「人見知りだからこそ、大事な人とじっくり向き合うことができる」や「人見知りだからこそ、一人でじっくり考える時間を取ることができる」と一瞬で長所に言い換えられます。自分を変える努力はおしまいにして、自分を活かす努力を始めましょう。

「自己啓発本」を読めば読むほど自信を失うワケ

「どうすれば成功できるのか?」と考えて、自己啓発本を読み漁る人がいますが、それは逆効果です。むしろ自己啓発本を読めば読むほど、自信を失ってしまします。自己啓発本を読むほど自信を失ってしまうのは「著者の長所の使い方」を学んでしまっているからです。自己啓発本には「俺はこうやったら上手くいったぜ!」という成功例が、それが唯一の正解のように書かれています。けれど、それはその著者にとっての長所の使い方であって、あなたに当てはまるとは限りません。やればやるほど「著者が言っていたことを実践しても結果が出ないなんて、僕はどうしようもなくダメなんだ・・・」とどんどん自信を失ってしまうだけです。

自分が魚であることに気づかずに空を飛ぶ練習をしてしまってはいけません。空を飛ぶ鳥に憧れる前に「自分はどんな才能を持っているんだろう?」と考えてみなければなりません。あなたは海を泳ぐ魚でしょうか?それとも空を飛ぶ鳥でしょうか?少数の人を大事にして結果を出す人もいれば、人脈を駆使して結果を出す人もいます。「本当に大事にできる仲間をもて」も「人脈を作れ」もどちらも正解です。大事なのは、誰かの長所の使い方を真似るのではなく、自分だけが使える勝ちパターンを手に入れることです。そして自分だけの取り扱い説明書を作ってください。それが手に入れば自分の苦手なことをやって「なんかやる気が出ない」という日がなくなり、人生ゲームの攻略難易度は一気に下がります。その取り扱い説明書は自己啓発本をいくら読んでも見つかりません。自分のこれまでの経験の中にしか眠っていないからです。

「長所」を尖らせて代わりのいない存在になる

経営学者のピーター・ドラッカーは「強みのみが成果を生む。弱みはたかだか頭痛を生むくらいのものである。しかも弱みをなくしたからと言っても何も生まれはしない。強みを生かすことにエネルギーを費やさなくてはならない」と言っています。

ハロー効果というものがあり、1つの点でも優れている人を見ると、他の点も素晴らしいに違いないと人は想像します。あなたは短所を持っていても、1つ突き抜けた強みを持っていれば周りから優秀な人だと判断されます。短所を使うよりも長所を使った方が、仕事もずっと充実します。

あなたはまだ自分の短所を埋めて、無個性になる道を選びますか?それとも、今日から自分の長所を尖らせて、代わりのいない存在になる道を選びますか?

-work- 5つの質問に答えて「得意なこと」を見つけ出す

では、ここからはあなたオリジナルの「得意なこと」とその「得意なこと」が上手く使える長所を見つけ出しましょう。ゴールは、長所が10個見つかっている状態です。

Q1 これまでの人生で充実していた体験は?

充実体験とは自分が楽しかった時期や経験のことです。なぜ楽しかった経験を思い出すことで、自分の「得意なこと」を知ることができるのか?「得意なこと」をやっているときは、とても楽です。そして楽しく、あまり疲れません。むしろ、やればやるほど精神が元気になってきます。

例えば、「人がたくさんいる飲み会に行くと元気になる人」がいれば、「部屋で一人本を読んでいると元気になる人」もいます。反対に苦手なことをやっているときは、意識的に頑張る必要があるのでとても疲れます。また、「人がたくさんいる飲み会に行くと疲れてしまう人」がいれば、「部屋で一人で本を読んでいると鬱々としてくる人」もいます。

「得意なこと」と「苦手なこと」の見分け方はシンプルです。やると充実感を得られるのが「得意なこと」で、やると疲労感が募るのが「苦手なこと」です。

まずは「自分がどんな時に楽しいと感じるか」から「得意なこと」をしっかりと捉えましょう。仕事の中でどうやって長所として活かせるかを考えるのは、次のステップです。まずは自分の充実体験を発見してみてください。

Q2 最近イラッとした、もしくは心がザワザワしたのはいつ?

最近ムカついたことはなんでしょうか?実はムカついた出来事を思い出すことで、自分の「得意なこと」を見つけることができます。他人の行動にイラッとしたり、心がざわつく理由は、自分には自然にできていることが相手にはできていないからです。「なんでこんなこともできないの?」と感じた時に、人はイラッとします。なのでイラッとしたときは、自分がいつも当たり前にやっている「得意なこと」に気づくチャンスです。

人にムカつくくらい当たり前にやっていることを仕事にすると楽ですし、成果が出ます。あなたの心がイラっ、むかっ、ザワザワとするのはどんな時でしょうか?そこからあなたにとってどんな当たり前のクセが見つけられますか?その自然にやってしまうことが仕事にできれば、仕事は流れるプールを浮き輪に乗って進むように、楽で楽しいものになります。

Q3 仲の良い人に「自分の長所ってなんだと思う?」と聞いてみてください。

一人で質問に答えているだけでは、「得意なこと」はなかなか見つかりません。なぜなら、前述したように「得意なこと」とは、自分にとって当たり前であることが多く自分で気づくのが難しいからです。ですので、周りの人には明らかに見えていて、気づいていないのは自分だけということが多々あります。やってみると、当たり前すぎて気づけていなかった長所に「そうだったのか!」と気づくと思います。ぜひ友達や家族に質問してみてください。

Q4 明日仕事を辞めてしまったとして、もっとやりたかったと感じるのはどの部分でしょうか?仕事をしていない場合は前の仕事について考えてください。

仕事は1つの塊として考えるのではなく、複数の作業の組み合わせとして考えるのがポイントです。やっている仕事の全部が楽しい、全部辛いということは、ほぼあり得ません。どんな楽しい仕事にも嫌な部分があるし、どんな辛い仕事にも楽しい部分があります。「明日仕事を辞めたとしてら、もっとやりたいと感じる部分はどこでしょうか?」それがあなたの「得意なこと」であり、やっていて充実感を感じる部分です。あなたが今、嫌だと思っている仕事の中にも、楽しいと感じる部分があるはずです。そこにあなたの得意なことが眠っています。

Q5 これまでの人生で成果が出たことはなんですか?どうやって成果を出しましたか?

実は最も重要なのは、この質問です。やはり、仕事で使える「長所」を見つけるためには、これまで成果が出たことを振り返る必要があります。成果が出た成功体験といっても、人に胸をはって自慢できるようなものである必要はありません。「成功体験って何かあるかな?」と考えてみた際に、パッと思い浮かんだもので大丈夫です。なぜなら、パッと思い浮かんだものは、強く記憶に残っている経験であり、当時強烈な感情を味わった経験だからです。

成功体験を深掘りするには次の8つの視点を使ってください。

1 充実した状態に入る前に何をした?

2 その時の環境と特徴は?

3 具体的にどんな行動をとっていた?

4 3の行動をとっていたのはどんな思考から?

5 当時は何を意識していた?

6 何がモチベーションになっていた?

7 いつその充実感は終わった?どうすれば継続できた?

8 当時、もっとこうすればよかったなと感じていることは?

この8つの視点であなたの成功体験を深掘りすることで、長所がどんどん見つかります。この8つの視点で考えたら、そこからわかった「長所」をまとめてみてください。

長所をまとめて「自分の取り扱い説明書」を作る

質問に答えてきた中で見つかった「長所」をまとめておきましょう。それがあなたの取り扱い説明書です。「やりたいこと」は、この「長所」と関わっている必要があります。そうでないと、どれだけ「好きなこと」であっても、それは「やりたいこと」ではありません。

「やりたいこと」の掛け合わせのために、まずはここまででわかった長所を全てまとめておきましょう。

最低でも10個、欲を言えば20個描き出せると良いですね。得意なことの「長所使い」パターンが多いほど、どんな状況でも自分の才能を発揮した行動をできるようになっていきます。そして「この長所があれば、自分はどんな目標も達成していける」という自信も身に付きます。

長所を書き出せたら、「◎、◯、△」で3段階評価をつけましょう。

◎・・・充実感があり、成果につながる

◯・・・充実感がある

△・・・まだ確信が持てていない

その7で、「好きなこと」と「得意なことが上手く発揮された長所」を掛け合わせることで、「やりたいこと」を作り出します。そこでは「◎」の長所をメインに掛け合わせましょう。あなたが充実感を感じ、成果につながる長所を支えないと、それは「やりたいこと」ではないからです。あなたの長所が見つかったら、「好きなこと」を見つける準備が完了した状態です。

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