先日、キャリア教育夏期特別講座第2弾として「自己認識ワークショップ」を開催しました。
「己を知り、敵を知れば百戦あやうべからず」という言葉がある通り、自分を知ることは大切です。しかし、日本では就活まで真剣に自分のことを考えるような機会はありません。
自己認識力が高い人は、自分にはどのような能力があり、何が目標なのかをしっかりと把握しています。さらに他者の見方や意見を重要視し、積極的に求めていくことができます。
自分自身への認識と、周囲からの認識に差が少ないので、共感できる点が多く生まれ、信頼に繋がります。
そのため、自己認識力が高い人は、とても良好な人間関係を構築することもできるわけです。
つまり自分自身を正しく認識しているというのは、とても重要な能力であり、コミュニケーション力や周囲との関係構築、責任感や判断力、社会に出てからのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
今回もまずはアイスブレイク。
トランプを使ったゲームをしました。トランプの数字を全て足すと、(1 + 13) × 14 ÷ 2 × 4 = 364になります。
1人1組のトランプを使ってカードを出しながら声に出して計算をしていき、一番最初に364になった人の勝ちというルールです。
結果は全員364になりませんでした(笑)
トランプは遊びながら数字に強くなることができるので、子供と遊びながら数字の勉強をすることにとても向いていると思います。
自分を知るために取り組むこと1つ目は、「自分史作り」です。
0才~これまでの出来事と、その時の感情を年表にしていきます。
そして、みんなの前で発表していきます。
これをしてみると、結構自分っていろんなことをして来たのだなということがわかります。
生徒たちも生徒会をしたり、九州大会に出場していたりと様々なことを経験していました。
そして、次にやるのは「今の自分のブレスト」です。
ブレストはブレインストーミングの略称で、脳の中にある様々な考えを実際に書き出してみようという手法です。
今の自分を中心に、自分の夢、好きなこと、苦手なこと、価値観、大きな出来事というテーマを書き出し、それを軸に思いつく限り自分の考えを書いていきます。
これもみんなの前で発表します。
以下は大学生の頃に僕が実際に書いたのものになります。
これをやってみると、普段の自分はどのように考えていたのかに気づくことができます。
無意識にしていることでも、価値観や好きなこと、苦手なことに影響していることが多いです。
生徒たちからも、「普段考えてないことを考えることができて視野が広がる気がした」だったり、「自分は何も考えていないことに気づいたので、これからは考えるようにしたい」といった声が聞かれました。
このような気づきがあって、今回実施してよかったと思いました。
気づきはとても大事です。自分で気づいてこそ、行動につながります。
最後にまとめとして話したのは「自分だけのコンパスを持とう」という話です。
人生という航海の宝物は人によって違います。
自分自身のことをわかっていなければ、宝物を見つけることはできません。
自分は何を大事にしているのか、何をしたいのか、何が好きなのか。
そんな自分だけのコンパスを持っていれば道に迷ってもその指針がさす方向に向かっていくことができます。
社会に出るまでにぜひ自分だけのコンパスを持ちましょう。
僕自身がコンパスを持てるようになったのは大学に入ってからですし、新卒中途採用支援業務に携わっていた経験から言わせてもらいますと、社会人になっても持っていない人は大勢います。
それでもゼミ生には社会に出るまでに様々な経験をして「自分だけのコンパス」を持って欲しいと強く願っています。
次回のキャリア夏期特別講座は、「将来を考えるワークショップ」です。
将来の夢は何ですか?と聞かれた時に、多くの人が職業を答えますが、果たしてこれは本当に夢なのでしょうか。職業はあくまで夢を叶えるための手段ではないのでしょうか。将来についてじっくり考えてみましょう。
日程は8/23(金)20:00~21:00 参加費無料です。
ゼミ生もそれ以外の方もこちらよりご応募お待ちしております。
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